トップページ
プロフィール
催事のお知らせ
陶芸教室
アクセス
やきものとは
ブログ
サイトマップ

やきものとは
  ┗やきものの種類
  ┗焼き締めの特徴
  ┗水簸(すいひ)
  ┗薪のはなし
  ┗築窯
  ┗窯詰め
  ┗窯焚き
  ┗リンク集
maki01
4トンユニック車に満載された赤松の原木です。
生木なので実際には8〜9トンあるそうです。
長さ4m、直径20cm〜60cmくらいです。
窯を1回焚くのにはこの4トン車に1台半、約6トンの薪を使用しますが、余裕を見て2台分用意します。



お客さんによく、薪は何を使っているんですか?とか、なんで赤松なんですか?とか聞かれます。
備前で修行しているときは赤松の薪しかないので、赤松以外の薪を使うことは考えたこともなかったです。
ところが地元に帰って独立後、人によって使う薪の種類もさまざまである事がわかりました。
クヌギや楢などの広葉樹を使う人、杉や端材を使う人。
ただし、やはり赤松を使う人が圧倒的に多いです。
maki02


maki03
赤松を使う理由はいくつかあります。

1.松脂を含んでいるため熱カロリーが高く、炎が遠くまで伸びる。窯の後部の作品まで焼きやすくなる。

2.オキがたまりにくい。雑木は炭素分が90%前後であるのに比べ、赤松は約60%が炭素。木は燃えると炭素分がオキとなって残り、炭を焚いているような状態になる。
窯の温度を上げたいとき、オキが大量に残っていると窯内部が酸欠状態になり、温度が上がりにくい。


3.手に入れやすい。昔は松喰い虫が少なかったため、手に入りやすかった。
ハゲ山に最初に森林を形成するのは赤松であるらしい。土壌に栄養がなくても松脂を溜め込み、乾燥期にも耐えて生育する。
maki04


maki05
現在使用しているチェーンソーはKIORITZ Green GC35Aです。これは2代目で、当初はMAKITAを使っていましたが無理な使用をしたせいでエンジンが焼きつき、2003年に買い換えました。
パーツ交換をしながら何とか使用していますが、そろそろ買い替えしたいところです。
次に買うとしたらHusqvarna(ハスクバーナ)にしたいと思います。



切り終わったところには大量の切りくずが。赤松は英語でred pineですから、赤松の切りくずをパインチップという名称でホームセンターで売っているようです。主にハムスターの巣作り用です。
4tトラック1台分を切り終わると、パインチップが一輪車に7〜8杯分出ます。
売れるんじゃないかな〜と思いつつも畑に撒いたり、山に捨てたりしています。
maki06


maki07
玉切り後の4tトラック2台分の赤松材を積み上げたところです。屋根の下に1台分、外に1台分です。
薪を準備する時期ですが、窯焚きをする予定を立てて、そこから薪が乾燥するのに必要な期間を逆算しなければなりません。切り倒した原木をすぐに玉切りして薪割りを終了したとして、季節によって6ヶ月〜10ヶ月乾燥させたいです。
原木が手元に届いたら、なるべく早く割り木の状態としなければ虫が入ったりカビが生じたりします。
当窯ではなるべく冬になるころに原木を用意し、冬の間に薪割りを済ませています。
冬に薪割をする理由は虫喰い、カビが発生しにくいことと、乾燥期に切り倒された木があまり水分を吸っていない為、その分、より多くの樹脂を含んでいるので、燃やしたときの熱カロリーが高く、窯焚きをしやすくなるからです。


初代の薪割り機は2002年に購入。新聞広告に出ていたもので、電話注文しました。
独立当初は斧で割っていたのですが、身体的にきつい仕事であり、1回の窯焚きで使用する薪の量も多いので薪割り機は必需品です。
しかし当時は非常に高価なもので、最低でも30万円はするのが当たり前でした。
ところが写真の薪割り機は69,800円で新聞掲載されており、すぐに購入を決めました。
その後、ホームセンターでも同じ機種や同等機種を見かけるようになり、価格も約3万円からあります。
私が使用しているものは、100V電源、破砕能力4t、モーター馬力2HPで破砕最大能力は直径25cm×長さ52cmです。
maki08


maki09
初代薪割り機も経年劣化し、レバーのスプリングや電源スイッチなど交換しながら使用していましたが、油圧シリンダーからのオイル漏れを直すのに相当な金額がかかることから、2012年に2代目を購入。
同じメーカー(NAKATOMI)のLS-4という機種がネットショップで29,800円でした。
破砕能力は同じですが、切断カッターカーブが大きくなっており、前機種よりも割れやすいような気がします。


やきものの種類焼き締めの特徴水簸(すいひ)|薪のはなし|築窯窯詰め窯焚きリンク集


Copyright (C) 2006 gado-gama All Rights Reserved.